6月25日(金)
総合的な学習の時間に中学校全体で「SDGsカードゲーム」を行いました。
今回行ったカードゲーム「2030SDGs」は、SDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験するゲームです。
このゲームは、SDGsの目標を1つ1つ細かく勉強するためのものではありません。
「なぜSDGsが私たちの世界に必要なのか」、そして「それがあることによってどんな変化や可能性があるのか」を体験的に理解するためのゲームです。
大きなポイントは、ホワイトボードに貼り付けられたマグネットです。
これは参加者全員で創り出す世界の状況を表していて、青は経済、緑は環境、黄は社会を意味しています。
『イマココラボより(https://imacocollabo.or.jp/games/2030sdgs/)』
本校で唯一2030SDGsカードゲームの「公認ファシリテーター」の資格を持っている工藤毅士先生をファシリテーターに迎え、中学生をAとBの2つの世界に分けて、2030年にそれぞれどのような社会ができあがるのか見比べました。
どちらの世界も先に経済が発展していきましたが、その発展の仕方は2チームで違いました。
Aチームでは、環境を犠牲にして経済が発展したのに対し、Bチームでは、社会を犠牲にして経済を発展していました。
10分間の前半を終えて、工藤先生から「Aチームの世界は、お金は潤っていて社会もある程度安定しているが、環境は壊滅的な世界になった。Bチームは、環境が良く、森や海も守られているが、社会が悪くなった。これは、犯罪が横行していたり、教育を受けられない子どもが多かったり、ジェンダー差別もあるような世界になっている。」という説明を受けました。
これを受けての後半10分は、それぞれの世界で、3年生が「環境大切にしようね」などホワイトボードを使いながら各グループに呼びかけ、学年を超えた外交が活発に行われていました。
結果、どちらのチームの経済・環境・社会のバランスを良い方向に修正し、より良い世界を実現することができました。
ゲーム終了後、全体での振り返りをしました。
3年生がリーダーとなって、意見を出し合いました。
「SDGsを達成するためには、国同士の協力が必要不可欠だと思った。」
「全世界で17の目標を達成する為には、利益を追求することではなく、自己犠牲を惜しまずに世界を守ることが大切」
などの感想が出されました。