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2021/3/12

東日本大震災十周年追悼集会

2021年3月11日(木)

 

明の星ホールにおいて、東日本大震災追悼集会が行われました。

 

 

本校では、震災の翌年から9月と3月に欠かさず追悼集会を行い、被災者の方々にお祈りを捧げてきました。

 

「私たちは何ができるのだろうか」

 

震災から常に考え、行動してきた10年間でした。

明の星祭では全校でチャリティーを行い、その収益金を被災地である大槌町や山田町、宮古市に届け、支援活動を行い、交流を続けてきました。

今年は新型コロナの影響で行動も制限されたため、被災地を訪れることはできませんでした。

 

その中で、生徒会を中心とした生徒達が、これまでの10年の活動をパネルにまとめ、ロビーに展示しました。

 

パネルには、被災地での支援活動の様子や、これまでの追悼集会の様子がまとめられています。

その中には、震災で両親を亡くし、笑わなくなった幼い子どもが、生徒との交流の中で見せた笑顔に、周りが泣いた時のもの、

お年寄りとの交流の後、帰る時間になって別れを惜しんで泣いた時のものなど、

たくさんのエピソードと写真が飾られています。

 

パネルを制作することで、生徒たちは改めて震災を風化させず、被災者の方々に心を寄り添わせ、みんなで祈ることが必要だと感じているようでした。

 

今回は10周年の節目にあたり、特定非営利活動法人 岩手県遠野市のまごころネット常務理事 多田一彦さんを講師にお招きし、当時の震災直後の様子や、被災者のために走り回り支援を続けたことなどを、自身の体験を基にお話していただきました。

 

講演では、第一線で活動してきた方だから言える、どんなことでもいいから人の命を守ることを何でもやることや、一歩進んで考えることで、何ができるか糸口が見つかること、相手から気持ちを引き出すために、ある程度の「間」を置くことも必要であること、そして、何よりも現場で実際に見て、聞いて、相手と話して状況を理解することが大事だということを教えていただきました。

 

多田さんの言葉に、これからも支援を続けていく私たちは、とても勇気づけられました。

 

 

講演の後、追悼集会を行いました。

 

聖書朗読の後、東日本大震災の祈りの言葉に合わせてみんなで祈りました。

 

献花の後の共同祈願では、生徒会長の久米田憲吾さんが、

「私たちにできることは、あの大震災を決して忘れることなく、このような活動を通じて被災された方々を支援し続けることだと思います。」と決意を述べていました。

 

そして、震災の発生した14時46分18秒に合わせ、全員で黙祷し、祈りを捧げました。

 

今日は震災当日ということで、現地でも様々な追悼行事が行われている中、講演を引き受けてくださいました多田一彦さん、本当にありがとうございました。