2024年3月8日(金)、国連が定める「国際女性デー(I.W.D.)」を祝い、十和田市出身オーストラリア在住のゴビンダサミイ佳代子さんの講演会が行われ、生徒80名ほどが参加しました。
講演では、インドの生理をはじめとした貧困問題や女性の差別等についての現状が話され、インドのスラムとオンラインで結んで行われました。
ゴビンダサミイさんは、インドではまだ生理が禁忌とされていること、生理用の紙ナプキンが買えずに学校を中退する女子生徒が2割以上もいる現状を解決するために、現地で布ナプキンを製造・販売する会社を設立し、その売り上げでインドの女子児童・生徒へ布ナプキンを頒布する活動を行っています。
この活動により、インドの女性達が布ナプキンを作る技術を身に付けることで収入を得ると同時に、女子児童・生徒が通学できる環境を支援することができるとのことでした。さらに、紙ナプキンを使い続けることによる世界のごみ問題にも目を向け、発展途上国だけでなく、先進国の環境保護への取り組みとしての布ナプキンの普及を示唆されていました。
また、自身が卒業した大学の男子生徒への月経教育にもインド国内で初挑戦するなど、男性への啓発活動にも着手し、男女がともに生きやすい社会の実現を目指していることを語ってくださいました。
生徒達からは、I.W.D.や現地の状況、ゴビンダサミイさんが苦労したことなどの質問が飛び、生理やごみ問題・インドの貧困など、初めて知ったことに驚きの声が上がっていました。
ゴビンダサミイさんは「女性という以前に、人としてやってみないと失敗もしないし成功もしない」と生徒達を鼓舞激励し、これからのグローバルな活動に期待していました。
3月12日(火)には、I.W.D.を更に深く考えるために、生徒達によるワークショップが行われました。
I.W.D.の意義や男女格差のない社会実現のために何が必要かを、学年や性別を超えたグループで活発に話し合い、様々な意見が出されました。